「練習は試合のように、試合は練習のように」 ※ソースはここの11ページ。
今治西の監督として今年14年目になります。最初の1年とこの2年は甲子園に出れてません。2年目から11 年連続して出場しました。この2年間の負けを踏まえて、ゼロから初挑戦のつもりでやっていきたいと思います。
常に思っているのは、今治西の野球部に希望を持って入って来てくれた選手の期待に応えていくということ。小中と一所懸命勉強して野球もやりながら今治西を選んでくれたのは、甲子園に行きたいという期待が大きいと思うんですね。その選手や保護者の期待に応えていく。
監督として一番苦労するのは、大会前にベンチ入りのメンバーを選ぶことです。毎年考え悩みます。選考結果を選手一人ひとりに説明します。満足できなくても納得してもらえるようにとの思いからです。
普段から選手に言っているのは「日本で一番、一球を大切にする。練習は試合のように、試合は練習のように」。練習でできるようになったことが試合でできるわけではないんですね。日頃鍛えた技術・体力を試合で発揮していくためには、精神力が求められます。その精神力を身につけるためにはグランド以外の部分で、礼儀とかあいさつとかマナーが身についた人間性が磨かれていないと、大事な場面で持っている力を出し切ることはできません。
心がけているのは、毎日部員全員に声をかけること
選手も文武両道を目指してくれています。この春の卒業生の部員21名のうち、10名が国公立大学に合格しました。去年のチームのように野球の結果が出ない時も、部活が終わったら勉強に切り替えてがんばってくれています。
私の下に300人を超える生徒が入部して来ました。半分はレギュラーになれず、3分の1は背番号をつけることなく卒業して行きました。心がけているのは、毎日部員全員に声をかけること。部員の99%が3年間やり遂げてくれました。ここ7年間、退部者はいません。毎日選手と向き合っていく中で大切にしていることが3つあります。1つ目は選手ができるようになるまで教える。2つ目は大人の本気を見せる。3つ目は選手を大切にする、です。
この夏の甲子園が第100回の記念大会になります。なんとしても甲子園出場を選手と勝ち取りたいですね。
大野監督語録
「目指すのはしのぐ野球。守りのチームづくり」
「少年野球を始めた子が最初に教わるのがチームワーク。それが野球だと思う」
「『看却下(かんきゃっか)』今、この人のために何ができるかを考えることが、チームワーク」
「『本立ちて道生ず』基本を大切にしていれば自ずから道が開けてくる」
「教えなくてできるんだったら、指導者はいらない」
「毎朝の掃除は、選手自らが気づきを得るため」
「日本で一番、一球を大事にする」
「選手から教わる」
大野康哉さん
1971年生まれ、46歳。今治西高校、筑波大学卒。1996年川之江高校野球部コーチ・部長、’99年伯方高校監督。2005年今治西高校監督。甲子園春6回、夏5回出場。'07年秋田国体優勝。'09年'13年 明治神宮大会ベスト4。'12年U-18世界選手権 日本代表コーチ。
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